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PROJECT 03

航空機精密部品製造工場建設工事

INTRODUCTION
イントロダクション

航空・宇宙機器部品や医療機器部品をはじめとする、精密部品の製造を手がける企業から新工場建設のプロジェクトを競い取る。その工場は、ジェット機エンジンの製造拠点。建築面積3,880㎡におよぶ鉄骨造平屋建てとなる工場建屋。屈指の規模を誇るその建設には、クリアしなければならないハードルがあった。プロジェクトの根幹となるのは、柱のない40mスパン。この大空間の創出には、スケールに反して細部にわたる厳密かつ繊細な仕上がりが求められた。

PROJECTS STOR

PROJECT03

2020.03.23
航空機精密部品製造工場建設工事

「ジェット機エンジン製造建屋。
その建築工事で本領を示す。」

精密機械の製造建屋だからこそ求められる
頑強で繊細な仕上がり。

ジェット機エンジンの製造建屋は、機械基礎となる部分には多くの機械が設置される。機械の荷重により沈下しないよう、頑強な基礎が求められるとともに、精密機械を製造する特性上、凹凸のないフラットな床が求められた。機械基礎の厚さは800mmある。よりフラットな床に仕上げるべく、コンクリート打設を上下2回に分ける計画をたてる。1回目、下部厚さ550mmの部分は、鉄骨建方の前に。2回目、上部暑さ250mmの部分は、半年後の内装工事の前に。頑強な基礎とフラットな床を築きあげるためのプロジェクトが始まる。

梁のスパン40m余り。
柱ひとつない大空間を創出する。

梁の長さは40m余り。一本の柱も設けずに梁を張るのは、まさに至難の技。さらに、梁は、自らの重みで下方向にたわんでしまう上に、最大8.5tの負荷に耐え続けなければならない。たわみを防ぐためのムクリと呼ばれる反りを設けるために、鉄骨をボルトでつなぎ合わせる地組みでは、構造計算に基づいて上方向に数cmずつ反り曲げていく。リーダーは、経験を頼りに神経を尖らせた。

凹凸のないフラットな床を。
手間を惜しまず、こだわり抜く。

大空間の床をいかに凹凸なく仕上げるのか。通常であれば、内装工事を行う前に数回に分けてコンクリートを打設する。しかし、リーダーは資材搬入での劣化や継ぎ目が残ることを嫌い、それを選ばなかった。あえて最終工程で、それも二方向から一度にコンクリートを流し込む。フェロコン仕上げをする際も、施主と何度も確認を重ねながらその要望に答え、ついにこのプロジェクトを完遂した。

PRPJECT LEADER COMMENTS
プロジェクトリーダーの
コメント

30年にわたり建築工事部一筋ですが、このプロジェクトには身構えました。ジェット機エンジンの製造建屋ということで、繊細で高度な品質レベルが求められ、大掛かりでシビアな作業が要求されると着手前から覚悟を決めていました。妥協せず、こだわり抜く。その信念を貫き、竣工できたことで施主との信頼関係も築くことができたと確信しています。

PROJECT 04

淡路信用金庫別館建設工事

PROJECTS STOR

INTRODUCTION
イントロダクション

洲本市にある淡路信用金庫本店において、災害時のリスク回避のためにシステム中枢を担う事務部をサーバーごと移設する計画が持ち上がる。求められるのは、災害に耐えうる安全性と強度の両立。万が一の事態には、避難所としても活用される予定の別館建屋は、デザイン性も追求され、シャープかつスタイリッシュな印象を与えるもの。工事金額8億円。敷地面積3300㎡以上・建築面積690㎡余りの鉄筋コンクリート造の4階建て。わずか1年の工期で完遂を目指す。

PROJECT04

2020.10.12
淡路信用金庫別館建設工事

「淡路信用金庫の中枢拠点に
ふさわしい機能美で魅せる。」

クリティカルパスにより
綿密な工程計画を策定する。

1年間という工期はあまりにも短い。競合の多くが無理難題と首を縦に振らないであろうこの別館建屋の建築工事に、入社20年目のリーダーが挑んだ。下請けの一次業者だけでも45業者を数え、携わった技術者の延労働人数は1万人を上回る。リーダーは、各階ごとに異なる工程が同時に進むように綿密なクリティカルパスを作り、それに基づいた。

アイデアを練りに練り、
最善の解決策を提案する。

工程を着々と進めていくものの、猶予がない。そこに難題が持ち上がる。建物の美しさを際立たせる、ポーチに整然と並ぶ外柱は躯体構造上、容易ではなかった。上部からコンクリートを流し込もうにも梁筋がそれを阻害し、品質・強度も損なわれる。リーダーは、アイデアを練り、ひとつの答えに辿り着く。コンクリートを二分割で打設する策を選んだ。

諦めない姿勢。
事前の備えが功を奏する。

見事なまでにフラットでシャープな外柱が存在感を際立たせた。一難去って、また一難。連日容赦のない雨が、最終工程の外構工事の工程を逼迫する。特殊な構造上、躯体も断熱材も濡らす事態を招きかねない。リーダーは、用意していた鉄板で蓋をするように躯体を守り、またも難を逃れた。諦めることなくすべての工程を成し遂げた。

PRPJECT LEADER COMMENTS
プロジェクトリーダーの
コメント

これだけ多くの協力業社が参画するプロジェクトを率いるのは初めて。当初から丁寧な仕事を心がけ、着工前から事前に雨天時の養生対策は見通して準備していたもの。図面や工程、計画どおりに事が運ぶとは限らない。このプロジェクトでは、そうした当たり前の取組み姿勢を徹底していたからこそ功を奏したと言えるでしょう。